工房用のTシャツデザインガイド
Tシャツデザインガイドと言っても、普通は何のことかわからないと思います。これは、Tシャツにロゴなどを熱転写プリントとき、熱転写シートの位置を正確に割り出して配置するためのガイドです。
担当:松本
価格:非売品
熱転写シートをTシャツの上に置いて、熱を加えてプリントする場合、ガイドを使わないとTシャツごとに位置がばらついてしまいがちです。1枚の製作であればフィーリングでもいけるかもしれませんが。多数のTシャツ、特にサイズの異なるTシャツが混在すると、きちん位置を決めて測定しながらプリントすることが大切です。
カワシマシキ工芸で、職人さんが自分のノウハウで作ったダンボール製ガイド器具をMDFで再現し、より精度の高いものにまとめました。
この器具自体は、ごく局所的なツールですが、むしろこうした局所的に役立つツールこそ、デジタルファブリケーションの醍醐味。家庭でもたとえば、洗濯物たたみガイドとか、個別のサイズや使い道にあった道具をどんどん生み出せるといいなあ、と思います。
製作メモ:
素材は MDF2.5mm
パラメータ(Etcher Laser Pro)は【切断】S800 P100 T1、【彫刻】S1000 P75 H0.2 T1
MDFの表面はきちんと拭きとって、何度か不要なTシャツに当てたりするなど、スス汚れがTシャツにつかないよう配慮しました。
冬は乾燥しているので、おおむね反りにくいMDFであっても、大きな板を切り取るときは加工中に内部の熱がこもることで若干の反りが生じがちです。すると切断が不十分になりやすいので、気持ち強めに(スピード遅めに)切断しています。
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